ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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変化と対応 第3回「比例、比例定数」

教科書のページ:

 

p101~p102

 

生徒に伝える評価の尺度:

 

1)xやyが変化しても変わらないものを見つけ、「この数は変化しない」ということを理由をつけて説明し、男子は女子3人から、女子は男子3人からサインをもらう。
2)比例定数とは何かを説明し、2人(男女を問わない)からサインをもらう。

板書の補足:

「定数とは」、変数x,yに対し y=3x の 3 のように決まった数のことを、定数と言います。

「比例定数とは」、xとyの関係が、y=ax(aは定数)で表されるとき、定数aを比例定数といいます。

予想される生徒の反応:

 問題数は合計で6問なので、最も早い生徒(4-5人)は、開始後5分程度ですべての問題を解き終わると思われる。普通の生徒は、表に数字を埋めたりするなかで、何が共通なのか、何が「変わらない数」なのかをそれぞれ自分で発見したり教えてもらったりする。

 本時では、「変化しない」ことを理由をつけて説明しなければならず、また比例定数そのものの定義(ただし教科書を参考にして、生徒自身が考えた定義)を説明しなければならないため、教室内は、比例定数という言葉であふれることが予想される。
 最終的には、授業終了5分前程度に、全員が課題を達成できると思われる。

教科書:

未来へひろがる数学(啓林館)

学年:

中学校1年生

 

(以下、毎回記載します・・・)

 文部科学省が積極的に推進しようとしてる「アクティブ・ラーニング」では、生徒が自分自身で意欲をもって学習に自主的に取り組み、お互いの意見交換を通じて、生徒が自分自身で学習内容を習得したり、解決方法を見出したりすることを重視しています。また、単に知識・理解だけでなく、「ものごとを最後までやりとげようとする。また、実際に最後までやりとげる」、「自分だけではなく、クラスの友人のことも考えながら、ともに学習をすすめようとする」、「他者を助けることを尊び、実際に協力しながら他者を助けていく」などを重視しています。

 さらに、生徒が自分自身で自分の到達度を確認・評価し、自分自身の向上のために役立てていくことが求められます。このため、生徒に示す評価の尺度は、生徒自身が理解できるような言葉でなければなりません。

 冒頭の学習内容において、もしもアクティブラーニングを実施するとしたら、どのような評価の尺度を与えるのがよいか、また、その際に予想される生徒の反応はどのようなものかについて、記載しています。「実際の授業」とは、授業の進め方などは異なる場合があります。また、「常にこのような形で授業をしている」わけではありませんので、御了承下さい。