ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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楽しい飲み会に参加しながら『学び合い』を考える

私は、もともとあまり飲まない方で、自宅でも晩酌はほとんどしません。職場の仲間と一緒に飲みに行くこともほとんどありません。もともと仕事で疲れているうえに、飲み会に参加すると、いろいろと神経を使ってしまためでしょうか、すぐに眠くなります。そういうわけで、二次会のカラオケ等には参加せず、まっすぐ自宅に帰ってしまいます。

私が飲み会で疲れてしまうのは、たぶん、「誰と話せばいいのか」、「何を話せばいいのか」を考えてしまうからだと思います。以前は、自分の身近な人とだけワイワイやりながら飲んでいました。けれど、そうすると自分と似たよう人しか周りに居なくなります。これでは、折角のチャンスを活かせないと考え、職場で飲むときでも、なるべく普段、おつきあいのない人と同席するように努めています。けれども、普段、おつきあいがないので、けっこう神経を使います。

これに対して、所属する勉強会に関連する飲み会は、楽しい飲み会になることが多いです。最初から共通する話題がありますし、ある程度、方向性も決まっています。初対面の方でも、「自分はこういう風に頑張っていますが、あなたはいかがですか」と話すことができます。

先日も、そういう楽しく勉強ができる飲み会があったのですが、考えてみればこれは『学び合い』の授業そのものだなと思いました。ある程度共通する目標に向かって、楽しく話しながら、お互いのもっている情報を交換しつつ、自分の考えを高めていく作業を、自発的・自律的に行っていく。授業での到達目標や評価規準は指導者が与えることが多いですが、飲み会の場合には、たとえば「現在の自分の到達点を確認し、明日からの自分自身の方向性を探り、意欲を高めることができたか?」というような評価規準を設定すればいいのかなと思いました。

もっとも、飲み会でこんな風に真面目に考えていたら、せっかくのお酒がおいしくなくなってしまうかも知れませんけれどね。ただ、学生時代に研究室の教授や先輩たちと飲むときに、延々と専門の学問について語りあっていたことも思い出します。それは、このうえなく楽しい時間でした。そういう機会を、生徒たちにも持って欲しいなあと思います。