ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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「班活動」と、『学び合い』アクティブ・ラーニング

 「班活動」と『学び合い』アクティブ・ラーニングとの関係について考えてみます。

 『学び合い』アクティブ・ラーニングでは、生徒は原則として自由に教室内を移動します。したがって、既存の班のワクを超えて活動することになります。だとすると、各教室のいわゆる生活班は必要ないかというと、私は両方とも必要であるし、お互いに補い合ってよい活動がつくれると考えています。

 まず、本校の場合には、それぞれの学級に「生活班」を6班ずつ作ることになっています。そして、それぞれの班の名称は、生徒会の6つ専門委員会の名称と同じにすることが決められています。具体的には、美化委員会に対して美化班、広報委員会に対して広報班、などです。学校全体のルールとして、各クラスに6つの班をつくることが決められています。

 このようにして作られた生活班は、座席もすぐ近くにあるので、各教科での学習の際や、さまざまな話し合い、意思決定などの場面で活用されることになります。

 

ア、『学び合い』アクティブ・ラーニングの側から見た場合の、生活班の利点

 さて、『学び合い』やアクティブ・ラーニングの学習形態では、子どもたちは、「自分たちが課題を解決するためには、どの友だちと一緒に活動するのが最も適切か」を、自分たちで考えて行動し、教室内を移動します。したがって、ほとんどの場合、既存の生活班とは異なる組み合わせで課題に取り組みますし、また50分の授業時間中でも、あちこちに移動するため、組み合わせはどんどん変わっていきます。

 

イ、生活班の側から見た場合の、『学び合い』アクティブ・ラーニングの利点

一方、生活班の側から見ると、