ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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校外学習の新聞づくり

11月の初旬に行われた「校外学習」の結果を、各自が壁新聞の形にまとめています。本日は、そのための学級活動の時間がありました。

 

課題

  • 班ごとに机を合わせて、話し合いながら新聞をつくりなさい。
  • ただし、現在の生活班と校外学習のときの班は違っているので、座席は自由に移動してもよいです。
  • 一番大切なことは「絶対に、ひとりも、見捨てない」です。新聞づくりが苦手な人もいますので、うまく手伝ってあげて下さい。
  • また、風邪気味でアタマが痛い人もいます。おしゃべりをしてもよいですが、声の大きさは自分たちでコントロールしてください。先生は「静かにしろ」などと言いません。
  • 残された時間は、本日とあと1回です。今日、自分自身はどこまで作業をすすめるのか、また自分の仲間(特に新聞づくりが苦手な人)は、どこまで作業をすすめるのか、それぞれ目標を決めて、やりとげなさい。


 以上について確認したあと「はい、どうぞ」でした。

 本日は、ほとんどの生徒が下書きを完了させるところまで進みました。苦手な生徒を手伝ったりしていたので、学級全体でも個々の進度にあまり差は見られませんでした。

 話し声については、少し声が大きくなると、そのたびに「しーーーっと」という合図が聞かれました。もちろん、大声で「静かにしろー」などと怒鳴ることは皆無でした。

 新聞をつくりながら、さまざまな情報交換をしていて、とても楽しそうでした。新聞のレイアウトや文章を考えるというのは、まさに正解のない作業です。当日に向けて行動計画を立て、実際に仲間と協力しながらあちこち歩きまわって見学したり学習したりして、そして、また同じ班の人や別の班の人と情報交換しながら新聞の形にまとめていくというのは、『学び合い』にうってつけの作業ですし、さまざまな認知的スキルを身につけていくことができるんだなあと、内心、とてもほほえましくみていました。

 ただし、教室では、なるべく無表情で落ち着いた様子で、生徒のことを見ていました。どこか特定の場所に行って、手伝ったりということはしません。今日は、遠くから(つまり教卓の位置から)ながめているだけで、机間巡視もしませんでした。生徒たちが、協働作業を通して仲間づくりをしているところに、教師が割り込んでいく必要はないと思いますし、さまざまな Try & Error をしているところに教師が近づいて行ったら、せっかくの「失敗するチャンス」を逃してしまうと思ったからです。