ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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道徳、「自分の弱さを乗り越えて、自分に正直に生きよう」

標題のような内容の道徳の授業を、『学び合い』で実施しました。

読み物資料を用いました。内容の概略は、

  • 主人公の中学生が障がいを持った人とその母親に出会った。
  • 主人公は内心では、その人のことを避けたいと考えていた。
  • ところが、半分偶然で、その人に「よいこと」をしてしまった。
  • 本人は「よいこと」をしたつもりはなかったが、母親は深く感謝していた。
  • このことが福祉関係の役所に伝わり、主人公が表彰されるとの通知があった。
  • はたして、主人公は、この表彰を受けるべきか否か?

というものです。

 

生徒に伝えた評価の尺度:

  • 主人公は「嫌なことは避けたい」と考えています。そのことがわかる場面を見つけて下さい。
  • 「いやなことはさけたい」と考えた主人公は、表彰をうけてもよいのでしょうか。もしこの主人公があなたなら、あなたは表彰を受けますか。理由をつけて説明してください。
  • あなたの考えを用紙に書いて、この時間内に提出してください。

 

板書の補足:

文章を読み、主人公の「心の揺れ」をつかもう。

あなた自身ならどうするか、あなたの言葉で説明しよう。

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生徒の反応:

 まず、本時の学習について、先生(=私)が一斉授業の形式で朗読したり、生徒を指名して話し合ったりという形式にするか、それとも『学び合い』で学習するかを生徒に聞いてみました。すると、大多数の生徒が『学び合い』でやりたいと答えましたので、

  • 「自分の弱さを乗り越えて自分に正直に生きる」をよく考えること
  • なにをどう考えればよいのか分からない生徒がいるかもしれないが、よく話し合って、ひとりも見捨てないようにすること
  • 考えたり話し合ったりした内容をレポートにして提出すること。これも、ひとりも見捨てずに、全員が時間内に提出すること

を求めて、「ハイ、どうぞ」と生徒にバトンを渡しました。

 座席は自由に動いてよいと伝えたのですが、生徒は自主的に班ごとに机を寄せあい、読み合わせを初めました。その後、主人公の心が揺れている場面を探したり、「心が揺れるというのは、どういうことなんだろう」ということを話しあったり、最終的に表彰を受けるべきか否か、またその理由はどのようなものかをお互いに交流したりしていました。

 結果として、全員が時間内にレポートを提出できました。もちろん、なかなか文章化するのが苦手な生徒に対しては、他の生徒がさまざまな形で援助の手を差し伸べていました。ただし、最終的には本人の考えをもちろん尊重しているので、「それぞれの生徒のレポート」になっていると思います。

 レポートの内容について、この場に書くか否かは、検討中です。(ごめんなさい)