ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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「居ない人の分まで勉強しようよ」

大会で多くの生徒が不在になりました

先日、市内の運動関係の大会がありました。本校からも多数の生徒が選手として参加しました。寒いなかでしたが、本当によく頑張ったと思います。学校に残った生徒達も、心から声援を送っていました。

 

さて、大会に参加した生徒がたくさん居ましたので、クラスによっては授業に参加する生徒が学級の半分くらいになってしまうところもありました。下の写真のクラスで、バッテン印の座席は、当日、不在だった生徒の座席です。

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「居ない人の分まで頑張ろう」と提案してみました

普通であれば、「これだけ生徒が居ないのだから、授業を先に進めると居ない生徒に不利になってしまう。だから、課題を出して自習にしよう」と考えるだろうと思います。しかし、アクティブ・ラーニングの授業では、この条件を逆手にとります。具体的には、次のように生徒に提案してみました。

 

  • ごらんのとおり人数は半分しか居ない。けれども、このまま自習にしてしまうのは、もったいない。
  • そこで、今回の授業と次回の授業の2回分の課題を皆さんに与える。
  • 今回の授業で、2回分の授業の内容を頑張って理解してもらいたい。そして、次回の授業で、今日、居なかった皆さんに教えてもらいたい。
  • 大会に参加している生徒も、寒いなかで一所懸命に頑張っていると思う。皆さんも、選手の皆さんの分まで勉強で頑張ってもらえないだろうか。

 

生徒たちは、いつも以上に熱心に課題に取り組んでいました。さすがに、2回分の内容ですので、すべての生徒が完璧に理解するというところまでは到達できませんでしたが、残った生徒のうちの3分の2程度が、「教えられる程度にまで理解できた」と言っていました。

 

次回の授業で、全員が完璧に理解できるように頑張ります。

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文責 高瀬浩之