ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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正の数・負の数 第14回「乗除の混じった計算」

教科書のページ:

p36~p37

生徒に伝える評価の尺度:

  • 問1から問4まで計算し、丸付けをしなさい。
  • 「逆数」とは何ですか。説明しなさい。
  • 逆数を用いて除法を乗法になおして計算する方法を説明しなさい。
  • 最低2人の人に説明し、サインをもらいなさい。

予想される生徒の反応:

 生徒にとって逆数とは「分子と分母を入れ替えた数」である場合が少なくない。「なんでもいいからとにかく反対にする」という生徒は、「プラス2の逆数は、マイナス2分の1」と考える可能性もある。
 そこで、授業の冒頭で、逆数について生徒自身が考えるきっかけょを与えておく。
 除法を乗法になおすところでも、どの数を逆数にすればよいかがわからない可能性もある。たとえば、「2わる3」が、「2分の1かける3分の1」になってしまうような場合である。

 これらを個々に修正しながら、また「逆数とは何か」、「除法を乗法になおす方法とはどのような方法か」を、きちんと言語で説明できるように練習しながら、全員の理解を追求していく。

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板書の補足:

  • 逆数とはなにか
  • 除法を乗法になおすにはどうすればよいか

教科書:

未来へひろがる数学(啓林館)

学年:

中学校1年生

(以下、毎回記載します・・・)

 文部科学省が積極的に推進しようとしてる「アクティブ・ラーニング」では、生徒が自分自身で意欲をもって学習に自主的に取り組み、お互いの意見交換を通じて、生徒が自分自身で学習内容を習得したり、解決方法を見出したりすることを重視しています。また、単に知識・理解だけでなく、「ものごとを最後までやりとげようとする。また、実際に最後までやりとげる」、「自分だけではなく、クラスの友人のことも考えながら、ともに学習をすすめようとする」、「他者を助けることを尊び、実際に協力しながら他者を助けていく」などを重視しています。

 さらに、生徒が自分自身で自分の到達度を確認・評価し、自分自身の向上のために役立てていくことが求められます。このため、生徒に示す評価の尺度は、生徒自身が理解できるような言葉でなければなりません。

 冒頭の学習内容において、もしもアクティブラーニングを実施するとしたら、どのような評価の尺度を与えるのがよいか、また、その際に予想される生徒の反応はどのようなものかについて、記載しています。「実際の授業」とは、授業の進め方などは異なる場合があります。また、「常にこのような形で授業をしている」わけではありませんので、御了承下さい。

 文責:高瀬浩之