ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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文字の式 第6回「文字の式、練習問題」

教科書のページ:

p58~p58

生徒に伝える評価の尺度:

  • p58の問7と、練習問題[1][2][3]を解きなさい。
  • 練習問題[3]について、ア)2nの欄はすべて偶数になる。イ)2n+1の欄はすべて奇数になる。ウ)上の列と下の列では下の列がひとつだけ大きくなる。の3点について確かめなさい。
  • なぜそうなるのか、自分の言葉で友達に説明しなさい。説明を納得してもらったらサインをもらい、2人からサインをもらったら黒板に丸をかきなさい。
  • 時間内に、全員が丸になるようにしなさい。

予想される生徒の反応:

文字が2つの場合の代入について学習する。また、2nと2n+1の使い方について、練習問題を解くことによって学習する。
文字が2つの場合については、前時の学習をうけて、同じ文字には同じ数を代入することを練習する。まだ2回目なので、代入するときに文字が残ってしまうことがある。また「かける」の記号を忘れるなど必要な演算がちゃんと出てこないことも考えられる。さらには、数の計算の方法について、うっかり忘れたり、間違えたりということもありうる。
これらのミスは、実際に練習していると非常にたくさん現れる。その原因も千差万別であり、つまづいているところも、生徒によってそれぞれ異なる。しかし、「間違えた計算をすれば、答えが違ってしまう」「間違えた計算をしてれば、説明内容がおかしくなる」ということは、共通している。生徒は、あらかじめ与えられた「答え」を頼りにしながら、自分の力で次第に正しい計算方法を修得し、また計算のルールについて理解していく。

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なお、教科書はたいへんうまく作られていて、単純にページ数を時間数で割り算するだけで、単位時間に取り組むことができる問題がきちんと与えられる。本年度、このような形で1年間学習をすすめてみて、ますます「教科書に対する信頼」が高くなった。

板書の補足:

自分の言葉で説明しよう
ひとりも見捨てず全員で目標を達成しよう

教科書:

未来へひろがる数学(啓林館)

学年:

中学校1年生

(以下、毎回記載します・・・)

文部科学省が積極的に推進しようとしてる「アクティブ・ラーニング」では、生徒が自分自身で意欲をもって学習に自主的に取り組み、お互いの意見交換を通じて、生徒が自分自身で学習内容を習得したり、解決方法を見出したりすることを重視しています。また、単に知識・理解だけでなく、「ものごとを最後までやりとげようとする。また、実際に最後までやりとげる」、「自分だけではなく、クラスの友人のことも考えながら、ともに学習をすすめようとする」、「他者を助けることを尊び、実際に協力しながら他者を助けていく」などを重視しています。

さらに、生徒が自分自身で自分の到達度を確認・評価し、自分自身の向上のために役立てていくことが求められます。このため、生徒に示す評価の尺度は、生徒自身が理解できるような言葉でなければなりません。

冒頭の学習内容において、もしもアクティブラーニングを実施するとしたら、どのような評価の尺度を与えるのがよいか、また、その際に予想される生徒の反応はどのようなものかについて、記載しています。「実際の授業」とは、授業の進め方などは異なる場合があります。また、「常にこのような形で授業をしている」わけではありませんので、御了承下さい。

文責:高瀬浩之