ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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修了式。新年度のスタートラインへ。

 本日は、修了式でした。本日の予定は、清掃(ジャージ)、制服に着替え、廊下に整列、体育館へ移動、表彰式および修了式、教室へ移動し通知票等の配付と初連絡、学級での記念撮影、「さようなら」でした。

 今日のような場合には、日程を書いた掲示用プリントが教務主任から各クラスに配られます。プリントの内容にしたがって行動すれば、特に問題ありません。しかし、普通であれば、「はやく、◯◯◯しなさい」、「遊んでいないで、◯◯◯しなさい」、「はやく、整列しなさい」、「服装が乱れてるから、正しなさい」、「移動するときに、しゃべっちゃダメ」、「そこで◯◯◯しては、いけません」などなど、たくさんの注意をしなければならないだろうと思います。

 私は、朝の時点で次のように言いました。

 「皆さんにまかせます。ただし、もしも皆さんが他の先生に叱られるようなことがあれば、私が責任をとります。つまり、叱ってくださった先生のところに私が行って、きちんと謝ります。皆さんは、全部、自分でやってください。私は、体育館の放送の準備などがあるので、先に体育館に行きます。掃除を切り上げるタイミングや整列の仕方など、ぜんぶ自分でやってください。それから、最後の学級活動の時間に、各学級でクラス写真を撮影するそうです。その準備も、任せますので、自分達でやってください」

 あとは、全部、生徒たちでやっていました。

 クラス写真を撮影した後で、机やイスを整理し、最後の「さようなら」の挨拶をするタイミングで、生徒たちがなんとなくモジモジしているので、「いったい、どうしたの?」と聞いてみると、生徒が教卓のところにやってきて、

 「これ、オレたちで書きました。受け取って下さい」と、色紙をプレゼントしてくれました。

 「へええ。サプライズですねえ」と応えると、学級全体に笑いがおこりました。下の写真が、その色紙の一部です。真ん中だけがフェルトペンで、残りは全部えんぴつ(シャープペンシル)というのが、なんとも「あわてて買ってきて、みんなで書いた」という感じで、微笑ましく感じました。

 「一人も見捨てない」という言葉は、とても温かい言葉なんですね。色紙にしてもらって、改めて、そう思いました。

 

 ※補足、本年度末で私自身も異動することになりましたが、修了式の時点では、生徒たちは私が異動することを知りません。純粋に「このクラスで1年間が終わるにあたって、考えたこと」だろうと思います。

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