ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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ひとりで抱え込まないこと

われわれ教員は、法規によって「絶えず研究と修養身に励」むことが求められている。したがって、新しい教育技術について勉強し、最善の努力を払って実践していくことは、そもそも教員の義務である。しかし、同時に、どんな教育技法をやるにしても、学年主任や管理職の理解は不可欠である。最低でも、「私はやらないけど、あなたが自分が頑張ることは認める」という合意は必要だろう。そうやって、ひとりひとりが努力することにより、単にひとつの学級や、ひとつのクラスたけでなく、学校として成果があがっていくようになる。

すべて上司のいうとおりにしか実行できないのでは、効率もあがらず、成果もたいして期待できない。なによりも、そういう姿の先生からは、「指示を待つだけの子ども」が育っていくだろう。しかし、上にのべたように、学校全体で成果をあげていくことも大切で、もしも、「この方法で成果があがる」と思うなら、可能な限り情報を公開することがよいと思う。

反対に、どうせ、他の先生は認めてくれないだろうと、自分ひとりのカラに閉じこもるのは、もっともマズいやり方だろう。どんなやり方をしていても、批判や反論は必ずある。教師としての力量を身につけていくためには、打たれ強くなることも必要である。そして、打たれ強くなるためには、実際に打たれないければ強くはなれない。

しかし、そうは言っても、やはり「ひとりぼっち」は辛いし、まわりの人に認めてほしいとも思う。

こういうときには、自分ひとりで抱え込まないことが大切だと思う。「こういうやり方を、もっと多くのクラスで実施したいんだけど、どうすればいいだろうか」と児童・生徒に相談したり、職員室のなかで一番仲のよい人に、「市民権を得るには、どうすればいいだろうか」と相談したり、とにかく「少なくとも敵にはならないだろうと思われる人」に相談してみてはどうだろうか。

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