ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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「努力が報われる」という言い方について

努力についてよく言われる言葉として、「努力が報われた」という言葉があります。一所懸命に頑張りましたね、よい結果が得られましたね、よかったですね、あなたの努力が報われましたね、という感じで使う言葉です。

ちょっとした場面でよく使う言葉だと思いますが、私はこの言葉は使いません。「努力が報われた」という言葉を使わずに、素直に一緒に喜んぶことが多いです。

なぜかというと、「努力が報われた」と言ってしまうと、「努力することは、無条件で良いことだ」という意味になりかねないからです。努力する場面も必要だと思いますが、それよりも結果の方が大事だと思います。楽をして、(つまり効率的に)同じ結果を得るための方法を、常に考えた方が良いと思います。

たとえば、コンピュータを使って何かの作業をしていたとします。全体の4分の1程度の作業が終わった時に、友人から「こうすれば楽にできるよ」という情報を得たとします。私は、原則として「楽にできる方法」を積極的に採用します。「自分がここまで頑張ったから、最後まで同じ方法でやろう」とは考えません。よい方法があるなら前例にとらわれず、どんどん採用した方がよいと思います。

それから、「楽にできる方法」は、多くの場合、ミスも少なくなります。合理的でシンプルで、しかも余裕が生まれるからです。逆に、コツコツと頑張る方法では、ヒューマン・エラーが起こる場合が少なくありません。

「早く、楽に、安全に終わる方法」で時間と労力を節約すれば、自分のもっている時間とエネルギーを、もっと生産的な部分に使うことができます。多くの人がこのように考えることで、結果的にみんなの生産性があがるだろうと思います。