きちんと並んで、じっと待つ
なにかのチケットをもらったり、書類を提出したり、お店に入るために並んだり、列車に乗るときに整列乗車したり、日本に住んでいる人は、きちんと並ぶことが得意だと思います。それは、日本人か外国人なのか関係なく、この場所では、たいていの人がちゃんと並んでいるので、皆さん並んでいるのだろうと思います。
でも、「どうして、ちゃんと並ぶのですか?」と聞かれたら、スパッと納得できる答えは、なかなか見つかりません。
ある方が「スーパーマーケットのレジにきちんと並ぶのはなぜだろうか」と、書いておられました。誰かが「自分のカゴには、品物が1つしか入っていないから、自分を先に通してもらったほうが効率的だよ」と言ったら、それは違うと言えるだろうかという疑問です。
考えてみれば、コピー機を使っているときに、後ろの人が1枚だけコピーするのであれば、「どうぞ、お先に」と言って、順番をゆずることもあります。
したがって、こういう提案をしてみたいなとも思いますが、「なんでそういうことを言うんだ。オマエには常識がないのか」と叱られそうな気もします。
どうすべきなのかなあと、思います。
ただ、「そもそも」について考えてみると、そもそも意見が違う人が集まっている方が、新しい発展は起こりやすいと思います。きちんと列にならぶべきか、いろいろな意見の人がいた方がよいと思います。どうやって穏やかに意見交換するのか。どうやって、お互いが納得できる方法で合意をつくるのか。「スーパーのレジに並ぶ」という場面では、話し合う時間は非常に短いです。話し合える環境とも言えません。そういう悪い条件のなかで、どうやって合意していくのか。そして、そのような「チカラ」を、どうやって若い人たちが身につけるのか。
いろいろと考えることはたくさんありそうです。