ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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平面図形 第2回「角、垂直、並行」

教科書のページ:p129-p130

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生徒に伝える評価の尺度:

次のことがら、

  • 「角」と「∠」の使い方や表し方
  • 「三角形」と「△」の使い方や表し方
  • 「垂直」と「⊥」の使い方や表し方
  • 「垂線」の意味や、文章の書き方
  • 「点と直線の距離」の意味や、求め方

について、具体的にABCDなどの記号を使って説明できるようにする。
 2人の人に説明し、納得してもらったらサインをもらう。

 

予想される生徒の反応:
 言葉の使い方について、数学的な用語をたくさんもちいてお互いに説明することで理解できるようにする。単に「数学ができる人の説明をきいてウンウンとうなづく」だけではだめで、自分の口を動かして実際に説明することが重要であるということを、くりかえし訴える。
 距離については、前回の「点と点との距離」に加えて、今回は「点と直線との距離」を学習する。
 作図については、まだあまりコンパスの使い方については、細かく指導しない。しかし、実際に作図するためには、コンパスも必要になる。そこで、試行錯誤しながら作図するとともに、自分の作図と他の生徒の作図を見比べることによって、自分の考えの間違いを認識し、正しい考え方や求め方について理解できるようになる。
 なお、コンパスや定規を持っていない生徒については、まだ「忘れ物」とせずに、他の生徒から借りることも推奨する。このことで、生徒同士の関わりが増すことを重視する。

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板書の補足:

  • 角や三角形、垂直の表し方を確認しよう
  • ∠ABC、△ABC、AB⊥CD
  • 「点と直線との距離」について考えよう。
  • 例「点Cを通る直線ABの垂線を書き、ABとの交点をHとする。線分CHの長さを、点Aと直線ABとの距離という」という文章の意味が理解できるだろうか?

 

教科書:未来へひろがる数学(啓林館)

学年:中学校1年生

(以下、毎回記載します・・・)

 文部科学省が積極的に推進しようとしてる「アクティブ・ラーニング」では、生徒が自分自身で意欲をもって学習に自主的に取り組み、お互いの意見交換を通じて、生徒が自分自身で学習内容を習得したり、解決方法を見出したりすることを重視しています。また、単に知識・理解だけでなく、「ものごとを最後までやりとげようとする。また、実際に最後までやりとげる」、「自分だけではなく、クラスの友人のことも考えながら、ともに学習をすすめようとする」、「他者を助けることを尊び、実際に協力しながら他者を助けていく」などを重視しています。

 さらに、生徒が自分自身で自分の到達度を確認・評価し、自分自身の向上のために役立てていくことが求められます。このため、生徒に示す評価の尺度は、生徒自身が理解できるような言葉でなければなりません。

 冒頭の学習内容において、もしもアクティブラーニングを実施するとしたら、どのような評価の尺度を与えるのがよいか、また、その際に予想される生徒の反応はどのようなものかについて、記載しています。「実際の授業」とは、授業の進め方などは異なる場合があります。また、「常にこのような形で授業をしている」わけではありませんので、御了承下さい。