ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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普通の先生が、普通にできる実践をめざしたい

 私は、他の人よりもたくさんブログを書いたり、研究会やシンポジウムに参加したりしています。また、シンポジウム等で発表したりすることもあります。これは、あまり「普通のこと」ではないだろうなと思います。

 でも、もしも私の考えていることや、私がやっていることが、「私にしかできないこと」であれば、あまり意味がないように思います。

 

子どもたちは、先生を選ぶことができない

 もともと、教育の現場でやらなければならないことには非常に幅があり、極論すれば、「どんなテキトーな教え方をしていても、法に触れなければ全部許される」のかも知れません。

 でも、その一方で、子どもたちは先生を選ぶことが難しいという現実があります。この学校では自分(=子ども)は適応できないので他の学校に転校する、ということも可能かも知れませんが、転校した先でどのような先生に教えてもらのかは、その学校の事情がありますので、やはり子どもは選ぶことは難しいだろうと思います。

 したがって、教える立場としては、「子どもは、先生を選ぶことはできないのだから、目の前の子どもたちのために、精一杯のことをやろう」と考えた方がよいと思います。また、保護者の立場で考えれば、このように精一杯頑張ろうとする先生でなければ、なかなか安心できないでしょう。

 

比較的新しいことに挑戦しようとする先生方の力になりたい

 たまたま私は縁があって、アクティブ・ラーニングという比較的新しい考え方・取り組み方に近い場所に居ました。また、自分が担当している生徒たちや保護者の皆様のご理解もあって、ある程度、実践することもできました。

 もちろん、100%すべての生徒たちや保護者の皆様に、完璧に御賛同いただいているわけではありません。この点では私自身の努力不足、説明不足、実践力不足はお詫び申し上げるしかありません。本当に申し訳なく思います。

 その一方で、「アクティブ・ラーニング」というものは、文部科学省など教育行政を引っ張る立場の人たちが提唱しているものですから、ぜひ多くの先生方に伝えたいし、多くの生徒たちに伝えたいと考えています。ですから「新しいことで大変そうだけど、挑戦してみたい」という先生がいらっしゃれば、お力になれれば嬉しいです。

 

ノウハウを作っていくことが求められる

 このブログをお読みの方であれば御存知と思いますが、アクティブ・ラーニングという教育実践は、単なる教育の方法にとどまらず、児童・生徒が全人格的に育っていくことをどのように支援していくのか、そして児童・生徒が20年後・30年後に幸せに暮らすために学校教育として何ができるのか、ということに直結する教育実践です。

 とはいうものの、「これからやってみよう」という先生方にとっては、明日の授業で何をどうすればいいのか、そのためにどんなプリントを用意すればいいのか、というところが、そもそも分からないのかも知れないなあ、とも思います。

 したがって、まずは「とりあえずスタートできるノウハウ」を作り、実際に児童・生徒がすばらしい活躍する様子を見ていただき、「これは、やはり、すごい教育実践なんだ。もっと勉強しよう」という気持ちになればいいのかな、と思います。

 

「なあんだ、これなら簡単にできるじゃん」

 もともと、深く大きな理念に基づく教育実践ですから、噛めば噛むほど味がでるスルメのようなものです。最初は「なあんだ、かんたんにできるじゃないか」、「やったみたら、すごくいいなあ」という程度の取り組みでも十分だと思います。

 多くの先生方に、そのような考えていただき、気軽に参加していただけるようなノウハウをつくっていきたいと考えています。

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