ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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自分は、大切な人間

 子どもたちにとって、「自分は大切な人間なんだ」と感じることは、とても重要なことだと思います。反対に、「自分は役に立たないダメな人間なんだ」と感じていると、ずっとその気持ちをひきずってしまうのではないかと心配です。

 比較的年齢の低い子どもには、「自分が大切」という言葉は、難しい言葉かも知れません。この場合には、「楽しいかな?」、「好きかな?」という言葉でも良いと思います。ニコニコしているときに、「何が楽しいのかな」「なにが好きなのかな」と聞くと、たくさん答えてくれると思います。

 子どもは、「遊ぶことが好き」とか「一緒にいる友だちが好き」と応えるだろうと思いますが、このときに「自分自身のことも好きですか?」と、本人に聞いてみることも良いと思います。「自分のことが好き」という気持ちは、なかなか自覚できないものです。でも、質問すれば、考えるようになります。

 「一緒にいると、自分のことがだんだん好きになるような友だちやクラスや仲間」が、自分にとって大切な友だちやクラスや仲間だろうと思いますが、そのことに、本人も気づいていってほしいと思います。

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 なお、このような質問をしても、ブスッとしている子どももいるかも知れません。何らかの「壁」があって、オトナの考えがうまく届かないのかも知れません。完全に孤立している子どもはいないと思います。直接、話ができなくても、別の子どもを介して、「あなたは大切な人間なんだよ」という気持ちは伝えられるだろうと思います。

 

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06/19 水