ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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民主主義って、どんなもの?

 私(高瀬)にとっての民主主義とは、政治的、経済的、文化的、その他いろいろな側面からみて、ひとりひとりの人間を「ひとりも見捨てない」ことを「あきらめない」ような考え方であり、そのための仕組みや約束事、手続きです。

 このような仕組みや約束事、手続きをつくるための基本的な方法は、みんなでルールを決めて、そのルールをみんなで変えていくことです。ルールを決めたりするときに、少数意見を尊重することは当然ですが、いつまでたってもルールや仕組みか決まらないのでは実効性がないので、ある程度のところで「これでいこう」と決めてしまい、その後も「ひとりも見捨てないことをあきらめない」という観点でルールの変更を継続することになります。

 民主主義の基本になるのは、哲学的には「自由の相互承認」という考え方であり、人類がこのような考え方に到達したのはいまから200年ほど前のことで、つい最近ですから、まだまだ民主主義は発展途上だと考えています。

 民主主義は、比較的短い期間で世界中に広がりました。その理由は、民主主義が、他の政治的・経済的・文化的な仕組みに比べて、構成メンバーにとって「得」であるからだと考えています。

 民主主義という考え方は、多くの人に支持されていて、政治的にも経済的にも文化的にもエネルギーのある考え方です。そのエネルギーの源は、多様性にあると思います。

 なお、現代は「工業化社会」から「脱工業化社会」に変わりつつあると思いますが、民主主義の考え方は、工業化社会でも、脱工業化社会でも、基本的に同じだと思います。工業化社会においては、生産性をあげていくために「みんなで同じことをどんどんやろう」ということを社会全体として選択していましたが、脱工業化社会においては、「生産性は十分に高くなったので、これからはみんなの多様性をさらに生かしていこう」ということを社会全体として選択していくのだろうと思います。このようにルールや仕組みが、時代とともに変化していくのは、まさに民主主義らしい部分だと思っています。

 なお、以上の文章は、私ひとりの考えでなく、多くの方の考えや語句が混在していることを御了承ください。

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