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Excel の「丸め」を回避する方法のひとつ

Excel の「丸め」を回避する方法のひとつ

 Excel などのスプレッド・シートは、どれも大変便利にできていて、計算でもなんでも、「かゆいところに手が届く」ように動いてくれます。ただ、ときどき「やりすぎ」になることもあります。たとえば、さまざまなデータを一覧表にしたときに、細かい数値を自動的に「丸め」てしまうことがあります。しかし、何らかの事情があって「丸め」ては困るときには、どうすればいいでしょうか。

 いろいろな方法が考えられますが、そのひとつに、「数値を文字にしてしまう」という方法があります。たとえば、分、秒、100分の1秒で書かれているデータがあるとします。具体的には、1:23.45 であれば、1分23秒45ですし、54:32.10 であれば、54分32秒10です。ところが、これらをそのまま「セル」に書き込むと、54分32秒10が、「54分32秒」と表示されてしまう場合があります。最後の「10」がどこかに消えてしまったりします。

 通常であれば、54分32秒10でも、54秒32秒でも、大差ないですし、大勢に影響はないだろうと思います。しかし、これが何らかの「記録」だと問題です。もしかすると、何かの競技の世界記録かも知れません。そういう場合には、最後の「10」を丸めることはできません。

 こういうときには、最初のデータを「文字にしてしまう」という方法があります。具体的には、たとえばデータの最初に「x」などの文字を追加します。

 「54:32.10」 ⇒ 「x 54:32.10」

 このようにすると、データが文字列になりますので、「丸める」ことは避けられます。そして、この「 x 54:32.10」から、54や32などの数字を取り出すためには、

 分の位 「 x 54:32.10」⇒ =mid(セル,3,2) ⇒ 54
 秒の位 「 x 54:32.10」⇒ =mid(セル,8,2) ⇒ 43

 などと関数を用いて、引っ張り出します。

 以上、とても技術的な内容ですが、なにかの参考になれば幸いです。

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