クラスで担当する掃除場所の分担について
今日は、掃除についてお話しします。
なお、「子どもに学校の施設の掃除をさせるというのは、そもそもケシカラン」という方もいらっしゃるかと存じますが、学校全体のルールとして、各クラスで掃除の分担をもって、担当したところを一生懸命掃除するというものがあります。同じ学校で生活するものとして、自分のクラスだけ正反対のことをすることはできませんので、どうか御容赦いただければ幸いです。
さて、我がクラスは約30名の生徒がいますが、おもに自分の教室と廊下、それから職員室のとなりの印刷室と応接室、職員室前の来客用トイレを担当しています。
すでに学年が始まってから9か月ほど経過していますので、「こういうふうにすると、うまくいくよね」というルールがある程度固まっています。それをそのままお伝えいたします。
まず、学級には6つの生活班があります。この班が3つずつ、教室関係と、職員室関係に分かれて掃除をします。ただし、学年委員(学級のリーダー)が所属する班は、掃除のあとの短い時間の学級活動に関して打ち合わせをすることがあるので、自動的に教室掃除になります。また、「歌声委員」「歌声班」というものが存在し、掃除のあとで毎日クラスで歌の練習をします。これは、生徒会の正式の委員会として組織されています。この生徒達は、掃除のあとの歌練習について打ち合わせをすることがあるので、自動的に教室掃除になります。
それから、歌練習をするためには、キーボードやハモニカで「音取り」をする生徒が必要です。この人達も、早めに教室に居なければなりません。
逆に、職員室前のトイレについては、エキスパートが存在します。これは、4月以降に職員室前のトイレを担当していた数名の男子生徒で、担当している先生から、「きみたちの掃除は、本当にすばらしい。ぜひとも1年間、このトイレを担当してもらいたい」という熱烈なリクエストがあり、本人たちも、トイレをピカピカにすることに誇りと自信をもっている生徒たちです。この生徒は、トイレ掃除から他の場所に移動させることはできません。
さらに、冬になって、ストーブ当番という生徒が4名、クラスに生まれました。我が校は、各教室のストーブに灯油を入れて、あたためています。毎週月曜日には、このストーブに灯油を入れる仕事があります。この仕事は、清掃の時間に行うことになっています。ストーブ当番は、教室関係が2名、職員室関係が2名、合計4名必要です。
以上を整理すると、どうなるかというと、
- 学年委員とその班は、教室
- 歌声委員とその班も、教室
- 音取り担当も、教室
- トイレ掃除は、トイレ専門
- ストーブ係4名は、教室と職員室付近に2名ずつ別れる。
ということになります。
さて、1月8日に、我がクラスでは、「席替え&班替え」がありました。座席がまったく決まっていない状態から、新しい座席が決まるまでは、半日です。そして一日の授業が終わって掃除を始めるときには、新しい掃除場所に新しいメンバーが決まっていなければなりません。
では、担任の私は、どうするかというと、次のように生徒に伝えます。
「本日は、皆さんが決めた予定どおり、席替えをしますが、よろしいでしょうか。よろしいですね。では、座席については、そのとおりにしてください。
掃除場所については、学年委員と歌声委員が◯班と◯班に居ますから、この2つの班は、教室掃除です。よろしいですね。教室掃除は、もうひとつの班が必要なのですが、どこの班になりましたか?。ああ、◯班なんですね。ありがとうございます。では、この3つの班で基本的に教室掃除をする。残りの3つの班は職員室と応接室とトイレということでよろしいですね。
歌練習のための音とりの人と、トイレのエキスパートの皆さんについては、トレードが必要だと思いますが、うまく決まっていますか?。決まっているんですね。わかりました。では、新しい掃除場所で、それぞれ頑張りましょう。私は、今までどおり教室掃除をがんばります」
というわけで、掃除場所の分担などについては、ルールにしたがって、すべて生徒が決めてくれます。
ちなみに、教室掃除の皆さんは、なぜか雑巾がけが大好きで、「そんなに一所懸命やらなくてもいいと思うけどなあ」と私がつぶやいても、関係なしに一所懸命に雑巾がけをします。
さっさと教室掃除、廊下掃除を終えて、歌練習のための準備を開始します。
※歌練習については、また、別の機会に。
※画面は、インターネット上で探したフリー素材で、本校の掃除の様子ではありません。