ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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正の数・負の数 第15回「3つ以上の乗除、練習問題」

教科書のページ:

p38~p39

生徒に伝える評価の尺度:

  • 問5から問7、練習問題の[1]から[3]の問題をやりとげよう。
  • 自分で「特にこれは難しかった」という問題を2問選ぼう。
  • 選んだ問題の解き方について説明し、2人からサインをもらおう。


予想される生徒の反応:

 乗除の計算に関する、「練習問題マラソン」である。限られた時間で、なんとかやり遂げようとして、学級全体が協力し、挑戦する時間である。
 このような場面でも、「言葉を用いてきちんと説明する」ことは欠かせない。しかし、どの問題について言葉で説明すべきかを決めることは、教師には難しい。なぜならば、その生徒にとって妥当な問題が、それぞれの生徒にとって異なるからである。
 そこで、「自分で難しいと感じる問題」をそれぞれの生徒が自分で2問選び、その問題について「言葉による説明」を考えるようにする。

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板書の補足:

  • 合計19問。やりとげよう!
  • 「言葉できちんと説明する」ことは、とても大切!

教科書:

未来へひろがる数学(啓林館)

学年:

中学校1年生

(以下、毎回記載します・・・)

 文部科学省が積極的に推進しようとしてる「アクティブ・ラーニング」では、生徒が自分自身で意欲をもって学習に自主的に取り組み、お互いの意見交換を通じて、生徒が自分自身で学習内容を習得したり、解決方法を見出したりすることを重視しています。また、単に知識・理解だけでなく、「ものごとを最後までやりとげようとする。また、実際に最後までやりとげる」、「自分だけではなく、クラスの友人のことも考えながら、ともに学習をすすめようとする」、「他者を助けることを尊び、実際に協力しながら他者を助けていく」などを重視しています。

 さらに、生徒が自分自身で自分の到達度を確認・評価し、自分自身の向上のために役立てていくことが求められます。このため、生徒に示す評価の尺度は、生徒自身が理解できるような言葉でなければなりません。

 冒頭の学習内容において、もしもアクティブラーニングを実施するとしたら、どのような評価の尺度を与えるのがよいか、また、その際に予想される生徒の反応はどのようなものかについて、記載しています。「実際の授業」とは、授業の進め方などは異なる場合があります。また、「常にこのような形で授業をしている」わけではありませんので、御了承下さい。

 文責:高瀬浩之