変化と対応 第6回「比例のグラフ」
教科書のページ:p108~p109
生徒に伝える評価の尺度:
1)小学校でのグラフの作成方法(ア、イ、ウの方法)を復習し、中学校でのグラフの書き方を理解すること。また理解した内容やグラフの書き方について、3人の人に説明してサインをもらうこと。2)。問1や問2のグラフを正確に書くこと。答えのプリントを見て、確認してもよい。
予想される生徒の反応:
「中学校では、xやyが負の範囲まで拡大される」ということや、「小学校ではつねに右上がりのグラフを書いていたが、右下がりで直線のグラフもありうる」ということは、すでに相当数の生徒が理解している。本時では、y=1.5x や y=-1.5x という関数を扱う。実際にグラフを書く作業を通じて、比例定数が整数でない場合のグラフの書き方や、比例定数がマイナスの場合のグラフの書き方を習得していくだろうとおもわれる。内容的には、難しいが、扱う問題数は、問1と問2の2問だけなので、10分程度時間は余るだろうと予想している。
板書の補足:
小学校では次のようにグラフを書きました。
ア、対応する値の表をつくる。
イ、グラフ用紙のうえに、点をとる。
ウ、点をつないで直線をひく。
自分の書いたグラフが正しいか、正しくないかを確認する方法を身につけて下さい。
教科書:未来へひろがる数学(啓林館)
学年:中学校1年生
(以下、毎回記載します・・・)
文部科学省が積極的に推進しようとしてる「アクティブ・ラーニング」では、生徒が自分自身で意欲をもって学習に自主的に取り組み、お互いの意見交換を通じて、生徒が自分自身で学習内容を習得したり、解決方法を見出したりすることを重視しています。また、単に知識・理解だけでなく、「ものごとを最後までやりとげようとする。また、実際に最後までやりとげる」、「自分だけではなく、クラスの友人のことも考えながら、ともに学習をすすめようとする」、「他者を助けることを尊び、実際に協力しながら他者を助けていく」などを重視しています。
さらに、生徒が自分自身で自分の到達度を確認・評価し、自分自身の向上のために役立てていくことが求められます。このため、生徒に示す評価の尺度は、生徒自身が理解できるような言葉でなければなりません。
冒頭の学習内容において、もしもアクティブラーニングを実施するとしたら、どのような評価の尺度を与えるのがよいか、また、その際に予想される生徒の反応はどのようなものかについて、記載しています。「実際の授業」とは、授業の進め方などは異なる場合があります。また、「常にこのような形で授業をしている」わけではありませんので、御了承下さい。