ひとりも見捨てないことを、あきらめない

学校教育、社会教育、数学、技術家庭科、Youtube、EdTech、ICT、プログラミング、その他

職場の卒業式と家族(子ども)の卒業式。どちらを優先しますか

標題のように問われたら、もちろん「家族を優先します」と答えると思います。いまは、そういう時代です。昔は違いました。自分の子どもの卒業式と、自分の職場の卒業式が重なったら、当然のように職場を優先しました。昔はそれが正しかったわけです。いまは、家族を優先する方が正しいと思います。私自身も、「ハイ。職場の皆さんには御迷惑をおかけしますが、子どもの卒業式に出席します」と答えます。それが正解だと思います。

でも、重要なことは「昔の正解」と「いまの正解」は異なるということです。ということは、「現在、正しいと考えられていて、みんながアタリマエだと思っていることは、将来、正解でなくなかもしれない」わけです。私たちが子どもに「教えている」ことは、もしかすると将来、正解ではなくなるかも知れません。さあ、私たちはどうすればいいのでしょうか。

また、我々教師は、子どもに対して「もっと勉強しろ」とか、「もっとトレーニングしろ」とか、「もっときちんとしろ」とか、毎日のように言っています。つまり「現在の皆さんの様子はまだ不十分だから、こういう風に変化しなさい」と言い続けています。他人(=子ども)に対して、変わりなさいと言っている教師が、自分自身は現状維持では、カッコがつかないんじゃないかなと思います。上に述べたこととも関連しますが、教師自身が変わっていかなければならないでしょう。

大切なことは、「変わったフリ」ではダメだということです。それは自分にウソをつくことです。「おれは、ちゃんとやっている。おれは、ちゃんと変わっている」。そういうウソは、すぐにバレます。だって、子どもたちが似たようなウソを言えば、すぐにわかりますよね。

「センセー。オレ、ちゃんとやったよ」
「私は、あなたは何もやってないと思うよ」

さてさて。わたし自身も、自分の胸に手をあてなければなりません。
現在の年度が終わるにあたり、新年度に向けて、そんなことを考えました。