変化と対応 第11回「比例・反比例の利用」
教科書のページ:p119-p121
生徒に伝える評価の尺度:
- 次のことについて3人の人に説明すること。
- ア、問1、問2の式が、y = (16/5)x となる理由
- イ、問3で、xy=100 となる理由
- ウ、問4で、P = 12000 / S となる理由
- 説明して納得してもらえたら、サインをもらうこと。
- プリントの問題をすべて正しく解き、丸付けをすること。
予想される生徒の反応:
問1では、ひさしぶりの比例関係なので、比例の場合の式の求め方や、式の使い方をすでに忘れている可能性がある。そこで、D03のプリントをもう一度見るようにうながし、比例の場合の比例定数の考え方や、式の使い方を復習していく。
反比例については、直前の授業で「xとyをかけると比例定数が得られる」ことをくり返し学習しているので、あまり抵抗はないと思われる。むしろ前述したとおり、比例の場合の比例定数を求めたり、比例の式を考えたり、そこから必要な数値を計算する方が難しい。
板書にも書いたとおり、「ともなって変わる量」を考えるようにうながすと、自然と単位についても考えるようになる。なお、圧力については、理科でも十分に学習していないので、あまりしっかりした理解には至らない。本時では、軽く触れる程度の扱いでも十分だと思われる。
板書の補足:
- 「ともなって変わる量」が何なのかを考えて、問題を解決しよう。
- 比例の場合の比例定数は、D03のプリントを見よう。
- 反比例の場合の比例定数は、D08のプリントを見よう。
教科書:未来へひろがる数学(啓林館)
学年:中学校1年生
(以下、毎回記載します・・・)
文部科学省が積極的に推進しようとしてる「アクティブ・ラーニング」では、生徒が自分自身で意欲をもって学習に自主的に取り組み、お互いの意見交換を通じて、生徒が自分自身で学習内容を習得したり、解決方法を見出したりすることを重視しています。また、単に知識・理解だけでなく、「ものごとを最後までやりとげようとする。また、実際に最後までやりとげる」、「自分だけではなく、クラスの友人のことも考えながら、ともに学習をすすめようとする」、「他者を助けることを尊び、実際に協力しながら他者を助けていく」などを重視しています。
さらに、生徒が自分自身で自分の到達度を確認・評価し、自分自身の向上のために役立てていくことが求められます。このため、生徒に示す評価の尺度は、生徒自身が理解できるような言葉でなければなりません。
冒頭の学習内容において、もしもアクティブラーニングを実施するとしたら、どのような評価の尺度を与えるのがよいか、また、その際に予想される生徒の反応はどのようなものかについて、記載しています。「実際の授業」とは、授業の進め方などは異なる場合があります。また、「常にこのような形で授業をしている」わけではありませんので、御了承下さい。