正の数・負の数 第4回「量を表すこと」
教科書のページ:p15-p16
生徒に伝える評価の尺度:
- 問1から問3までを正しく解答し、丸付けすること。
- それぞれの問題で、反対の性質は何かを考え、分かったことを2人に説明してサインをもらうこと。
予想される生徒の反応:
収入と支出がプラスとマイナスになることや、東をプラスとするときに西がマイナスになることは、特に説明しなくても、ほぼ全員が理解できる。
10得点することを目標にしたときに、目標を達成できればプラス、達成できなければマイナスと考えることは納得しやすいが、実際にはマイナスの数を計算することが難しい生徒がいる。つまり10点を目標にして7点しか得点できなければ「-3点」という答えになるが、この「-3」が出てこない生徒がいる。そこで、お互いに説明し合うなかで納得していくことになる。
さらに、「4個少ない」を「-4個多い」と表現する問題(問3)では、なぜ、そのように考えなければならないのかを、十分に話し合う必要がある。問3は(1)から(4)まであるが、本時の最後には「もういちど、よく復習しておくように」と指示し、次回の授業の最初に、もう一度確認する必要があると思われる。
板書の補足:
- なにが基準になるのか、はっきり決めよう。
- その基準が0(ゼロ)として考えよう。
- 反対の性質をもつ数をプラスとマイナスと考えよう。
教科書:未来へひろがる数学(啓林館)
学年:中学校1年生
(以下、毎回記載します・・・)
文部科学省が積極的に推進しようとしてる「アクティブ・ラーニング」では、生徒が自分自身で意欲をもって学習に自主的に取り組み、お互いの意見交換を通じて、生徒が自分自身で学習内容を習得したり、解決方法を見出したりすることを重視しています。また、単に知識・理解だけでなく、「ものごとを最後までやりとげようとする。また、実際に最後までやりとげる」、「自分だけではなく、クラスの友人のことも考えながら、ともに学習をすすめようとする」、「他者を助けることを尊び、実際に協力しながら他者を助けていく」などを重視しています。
さらに、生徒が自分自身で自分の到達度を確認・評価し、自分自身の向上のために役立てていくことが求められます。このため、生徒に示す評価の尺度は、生徒自身が理解できるような言葉でなければなりません。
冒頭の学習内容において、もしもアクティブラーニングを実施するとしたら、どのような評価の尺度を与えるのがよいか、また、その際に予想される生徒の反応はどのようなものかについて、記載しています。「実際の授業」とは、授業の進め方などは異なる場合があります。また、「常にこのような形で授業をしている」わけではありませんので、御了承下さい。