ひとりも見捨てないことを、あきらめない

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ムカムカすることってありますか? 08/27 火

 ここ数年、イライラ・ムカムカすることが少なくなりました。
 自分では、大きく2つの要因があると思います。

●相手の気持ちを考えるようになった
 具体的な例を用いて説明しないと分かりにくいと思うので、比較的単純な例を書いてみますが、たとえば「列をつくって待っているときに、自分の前に誰かが割り込んだ」という状況を考えます。この場合、ずっと前の方に割り込んだとしたら、それは自分がどうにかできる状況ではありません(いちいちイライラ・ムカムカしても仕方がない)。そこで、自分のすぐ前に誰かが割り込んだとしましょう。
 割り込んだ人と私は、面識がありません。なので「ほかの皆さんは、列を作って待っていますよ」と伝えてみます。日本語が通じるかどうか分かりませんが、伝えてみます。もし、それで、「Oh, I am sorry. 」などの返事があれば、それで問題解決です。おそらく、ちゃんと並びなおすでしょう。
 さて、明らかに日本語が通じていて(たとえば日本語で話し合っている若者とか)、「列を作って待っていますよ」と伝えたにもかかわらず、無視されたとしたら、ムカっとします。場合によっては「うるせー、関係ねーだろ」のような返事がきて、余計にムカムカするかも知れません。
 こういう場合には、「この人は、こちらをムカムカさせたいんだな」と考えることにしています。上の例では「うるせー。関係ねーだろ」は、まったく論理的な言葉ではありません。一方、「論理的に聞こえるが、実は身勝手な考え」を用いて、自分の考えを押しつけようとする人もいます。屁理屈と呼ばれるものです。こういう人は、しばしばカッカしたりムカムカします。しかし、こちらも一緒になってカッカしたりムカムカしたら、ますますトラブルは大きくなってしまいます。頭に血が昇って正常な判断もできなくなるかも知れません。
 さて、この場合の「相手の気持ち」とは何でしょうか。「自分の考えを押し通したい」「自分のやりたいようにしたい」という気持ちもあるでしょうが、それだけではないと思います。多くの場合には、「こちらをムカムカさせたい」という気持ちがあります(本人は意図していないかも知れませんが)。これを忘れると「最初は論理的に話し合っていたが、だんだん加熱してきて、ケンカになってしまった」ということになりかねません。こちらがイライラ・ムカムカすると、頭に血が昇って正常な判断ができなくなります。とにかく、怒らないようにすることが肝心です。
 そこで、「自分がムカムカしないようにするには、どうすればいいだろうか」と考えることがコツだと思います。少し間をあけるとか、たとえ数10センチメートルでも距離をおくとか、別の方向を向いて、そちらの方向を見ないとか、いろいろ方法があるだろうと思います。

●ムカッとすることは「たいしたこと」ではないと思えるようになった
 さて、ムカっとしたことが本当に重要なことであれば、法的措置が必要だと思います。でも、列に割り込む程度のことであれば、法的措置が必要とは思えません。まず、そのことを確認してから、次のように自問自答します。「いま、自分がムカムカしていることは、明日になってもムカムカしているだろうか」。おそらく、食事をしたり、風呂に入ったり、テレビをみたりしているうちに、忘れてしまうでしょう。だとしたら、それは大したことではありません。大したことでないのに、イライラ・ムカムカするのは、エネルギーの無駄です。
 「明日になれば、どうせ忘れてしまうようなことで、いま、イライラ・ムカムカするのはバカバカしい」と考えると、気持ちが楽になります。くだらないことは考えずに、別の生産的なことを考えるようにしています。

 笑うカドには福が来ます。イライラ・ムカムカしていると、内臓等にも負担がかかります。健康で長生きしましょう。

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